友達申請、お待ちしております!Facebook

ブックエンド効果


目次

ブックエンド効果(系列位置効果)とは?

ブックエンド効果とは、物事がリストや系列で提示された際に、最初と最後の項目が、中間の項目よりも記憶に残りやすいという心理現象のことです。「系列位置効果」とも呼ばれ、最初の項目が記憶に残りやすいことを「初頭効果」、最後の項目が記憶に残りやすいことを「終末効果」と呼びます。

本棚に置かれた「ブックエンド(本立て)」が両端の本を支えるように、私たちの記憶も、一連の情報の「最初」と「最後」を強く保持する傾向があります。プレゼンテーションで最初に聞いたことと最後に聞いたことだけ妙に覚えている、といった経験は、この効果によるものです。


マーケティングにおける活用事例

この記憶の特性は、顧客に伝えたい情報を効果的に印象付けるために、マーケティングの様々な場面で応用されています。

具体的なマーケティング事例

  • プレゼンテーションや商談: 顧客への提案を行う際、最も伝えたい重要なメッセージや魅力的なオファーを冒頭に提示し、最後にもう一度念押しすることで、強く印象に残すことができます。
  • Webサイトや広告: Webサイトのファーストビュー(最初に表示される画面)で最も魅力的な情報を伝え、ページの最後に強力な「コールトゥアクション(行動喚起)」を配置するのは、ブックエンド効果を狙った典型的な構成です。
  • 顧客体験の演出: ホテルやレストランなどで、お客様を迎える最初の挨拶と、お見送りをする最後の挨拶を特に丁寧に行うことで、全体の満足度を高めることができます。体験の「最初」と「最後」が良いと、全体の印象が格段に良くなります。

恋愛における活用事例

ブックエンド効果は、デートや日々のコミュニケーションにおいて、相手に良い印象を与え、記憶に残る存在になるために非常に有効です。

具体的な恋愛事例

  • デートの始めと終わりを大切にする: デートの待ち合わせの瞬間の笑顔での挨拶と、別れ際の名残惜しそうな態度や「今日は本当に楽しかった、ありがとう」という感謝の言葉は、相手の記憶に強く残ります。デート全体が「楽しかった」という印象を決定づける重要なポイントです。
  • 会話の構成を意識する: 相手に何かを相談したり、自分のことを話したりする際に、最初に結論や最も伝えたいポジティブな話題を持ってきて、最後も明るい話題や感謝の言葉で締めくくることで、会話全体の印象を良くすることができます。
  • LINEやメッセージのやり取り: 長いやり取りの最初のメッセージと、やり取りを終える最後のメッセージを特に丁寧に、ポジティブな内容にすることを心がけると、相手はあなたとのコミュニケーション全体に対して好印象を抱きやすくなります。

コメント

ブックエンド効果は、情報伝達や体験のデザインにおいて「最初と最後が肝心」であることを教えてくれます。

中身が素晴らしいことはもちろん大前提ですが、どんなに良い内容でも、伝え方次第で相手の記憶に残る度合いは大きく変わります。マーケティングでは顧客の心を掴むために、恋愛では相手との関係を深めるために、この「最初と最後」の演出を意識してみてはいかがでしょうか。

目次